温泉の入口や脱衣所で見かける、数字と漢字が並んだ温泉成分表。難しそうに見えますが、全部を理解する必要はありません。源泉の名前、温度、泉質という三つの入口から眺めるだけで、目の前の一湯が少し立体的に見えてきます。
成分の多さだけで温泉の良し悪しは決まりません。
香り、色、肌ざわり、湯上がりの印象も覚えておきます。
禁忌症や入浴上の注意は施設の案内を確認します。
まず見るのは、6つだけ。
源泉名
泉温
湧出地
pH
泉質名
成分総計
源泉名は土地とのつながり、泉温は湧き出した時点の温度、pHは酸性・中性・アルカリ性の目安です。ただし、浴槽では加温、加水、循環、消毒などにより状態が変わることがあります。利用方法の表示も合わせて読むと、その施設の湯づくりが見えてきます。
代表的な泉質を、印象で覚える。
成分が薄いという意味ではありません。土地ごとの温度や肌ざわりを素直に楽しみます。
塩分を含む泉質。味見はせず、掲示と浴後の肌の印象を観察します。
湯ざわりの違いを感じやすい泉質の一つ。石けんのように滑る場合は足元に注意。
独特の香りや色が旅情を誘います。金属製アクセサリーは変色に注意します。
泉質より先に、体調を見る。
空腹や満腹、飲酒後、強い疲労があるときは無理をしません。熱い湯や刺激を強く感じる湯は短時間から。皮膚に異常を感じたら入浴を中止し、施設スタッフへ相談してください。成分表は冒険の地図ですが、体の感覚がいちばん確かな現在地です。
一湯一行メモ
「香りは木のよう」「湯上がりに風が気持ちよい」など、一行だけ記録しておくと、泉質名を暗記するより自分好みの温泉が見つかりやすくなります。